ロハスの橋プロジェクト

6種類の実物大鉄筋コンクリート製(RC)床版による高耐久コンクリートの開発

東北地方のような寒冷地のRC床版は、コンクリートをち密にし、所定の空気量を確保することで耐久性が向上します。第1期では、コンクリートの材料や配合、締固め、養生を変えた6種類のRC床版を作製しました。

No.1 【標準】現在の基準に従い作製されたもの
No.2 【低品質】標準に比べ、コンクリートのち密性が劣り、空気量の少ないもの
No.3 【高品質】標準に比べ、コンクリートのち密性に優れ、空気量の多いもの
No.4 【最高級】高品質に対し、フライアッシュを加え、コンクリートのち密性をさらに高めたもの
No.5 【標準+養生工夫】標準に対し、養生の工夫をし、コンクリートのち密性を高めたもの
No.6 【標準+仕上げ工夫】標準に対し、施工時の締固めや仕上げの方法を工夫し、コンクリートのち密性を高めたもの

主桁架設→床版型枠工

主桁の架設

主桁の架設完了

床版型枠工

床版の鉄筋配置

コンクリートの打込み

ポンプ車によるコンクリート打込み

締固め

仕上げ

養生

6種類の床版の供試体を春季・夏季シーズンの自然環境に曝し、その間に様々な物性(例えば、収縮膨張挙動、ち密性、剛性等)を計測しました。1年後には供試体からコア(試料)を採取し、各種耐久性試験(塩害、凍害等)を実施。 その結果、セメントに対する水の割合が45%以下、FA(フライアッシュ)を使用し、空気の含有量6%のものが高い耐久性を示すことが分かってきました。これらの成果は学会等でも発表し、すでに復興道路などに実装されているものもあります。

自然環境下での橋の物性計測(1年間)

養生状況の確認

床版下面の観察

データの取込み

輪荷重走行試験
※耐久性試験(1年後)

■ロハスの橋プロジェクト紹介チラシ(PDF)
■工学部HPで紹介された『ロハスの橋プロジェクトスタート』の記事はこちら