プロジェクト第二弾

続 高耐久コンクリートの開発とASRコンクリートの劣化メカニズムの解明

第2期では、高炉セメントや中空微小球といった新たな材料を加え、次の5種類のコンクリートを設置して、様々な挙動を観察していきます.

No.1 現在の基準に従い作製されたもの
※国土交通省標準
No.2 製鉄所から排出される高炉スラグを使用、膨張材&養生1ヶ月
※一般社団法人日本橋梁建設協会との共同研究
No.3 FA(フライアッシュ)を加え、3か月養生&中空微小球でコンクリートの緻密性をさらに高めたもの(最高級)
※デンカ株式会社との共同研究
No.4 ASR(アルカリシリカ反応)コンクリート→補修/補強 ※NIPPO&首都高速道路株式会社との共同研究
ASRコンクリート→補修/補強 ※太平洋セメント株式会社との共同研究
No.5 二層打ちコンクリート
※NIPPO&東京大学&日本大学&太平洋セメント株式会社との共同研究

特に、④のASRを使用した実験は世界でも初の試みです。アルカリシリカ反応がどのようにしてRC床版を劣化させていくのか、 そのメカニズムの解明につながることが期待されています。⑤は表層の数cmのみに高耐久コンクリートを使用した二層打ちコンクリートになっています。 低コストで耐久性の高いコンクリートの実用化を目指し、新たにプロジェクトに参入した企業らと共同で研究を進めています。 また第1期は春・夏シーズンに計測を行いましたが、第2期では秋・冬シーズンに施工を行い、気候による違いについても考察していきます。 現在耐久性試験も始まり、学生の卒業研究で成果を発表していきます。

自然環境下での橋の物性計測(1年間)

床版下面の観察

データの取込み

コア(試供体)の採取

■工学部HPで紹介された『ロハスの橋プロジェクト第2弾スタート』の記事はこちら